目に見えないモノを見ることができるかもしれない旅をしませんか? 現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)の狭間、湖東・湖北の伝承を追いかけ文化遺産を巡るTour に出かけませんか?「空(くう)の旅人舎」がご案内いたします。

空の旅人舎について

 2011年秋、島根県立大学短期大学部教授・小泉八雲記念館顧問の小泉凡先生に「城下町で文化資源を生かす!:松江ゴーストツアーと造形美術展の取組から」の演題でご講演いただきました。小泉先生は、ご専門分野の民俗学で得られた知見を基礎にして、曾祖父小泉八雲/ラフカディオ・ハーンが残した、ことばによる文化(文学作品)、そしてその文学作品を生み出す母体となった松江という土地の文化のもつ可能性を掘り起こし、今を生きる人の視点で、着地型観光を核に地域振興、まちづくりをして来られました。その経験を、画像とともに報告していただく楽しい講演会となりました。
 これは地域文化、特に未評価の文化を観光・地域振興に位置づける「文化資源」という考え方を活用され成功されたものです。
 私たち「空(くう)の旅人舎」は、小泉凡先生のご経験と「松江ゴーストツアー」に学びながら、彦根のまちづくりの一助にと、「彦根ゴーストツアー」を企む人たちの集合体です。
 「見えないモノ」を「ゴースト」と位置づけ、現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)の狭間を旅することで、マニアックに彦根市及び周辺地域の、未評価の文化を紡いでみたいと思います。
 彦根ゴーストツアーを実現するにあたり、びわこ湖東路観光協議会、近江鉄道グループの皆様には多大なご尽力をいただき、心より感謝いたします。この場をかりてお礼申し上げます。ありがとうございました。
空の旅人舎代表 滋賀大学教授 真鍋晶子

彦根ゴーストツアー企画の経緯
■2011年春、彦根市産業振興部観光振興課コンベンションサービス室が産学官民で何か新しいことができないかと委員会で相談。
■アドバイザーである真鍋(滋賀大学経済学部)が松江市でゴーストツアーを成功させた小泉凡先生(島根県立大学短期大学部教授/小泉八雲記念館顧問)を紹介。
■9月、小泉凡先生来彦。事例報告と関係者の打ち合わせ会議。
■彦根において同様のツアー(目に見えないモノを見に行く旅)を行うことを計画。

真鍋晶子プロフィール

アイルランド文学者。京都市出身。京都大学大学院文学研究科、カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校大学院修士課程修了。現在、滋賀大学教授。言葉の音楽性、日本と西洋の文化芸術の出逢いと交錯に興味をもつ。小泉凡氏に導かれ「彦根ゴーストツアー」を企画・運営。近著、『ヘミングウェイとパウンドのヴェネツィア』(彩流社)、 “W. B. Yeats and Kyogen: Individualism & Communal Harmony in Japan’s Classical Theatrical Repertoire,”“The Pure Cold Light: Yeats’s and Hearn’s Influence on Contemporary Performing Arts in Japan and Ireland”など。2017年日愛外交関係樹立60周年事業、大蔵流狂言茂山千五郎家によるイェイツとハーン作品の新作狂言アイルランド公演実行委員長。アイルランド、英国、スペイン、韓国など国内外から学会講演や寄稿を依頼される。